5−2 水準測量

活断層によって変位した低断層崖や撓曲崖の比高はその急崖の比高を求めるだけでは正確な値とは言えない。なぜなら、扇状地などの自然傾斜を考慮していないからである。よって、空中写真から得られた明瞭な低断層崖を選択し、水準測量を16測線実施し、より正確な低断層崖の比高差を求めた。使用する機材はハンドレベルとテープ(巻き尺)とスタッフ、または光波測定器を使用した。

 測量箇所は亀岡断層について亀岡市保津町で2箇所、千歳町国分寺付近で2箇所、七谷川を挟んで千歳町江島里で1箇所、馬路町付近で4箇所、千歳町千歳出雲大社付近で1箇所、千歳町小口付近で1箇所、合計11箇所を選択し、実施した。神吉・越畑断層については嵯峨樒原で2箇所、嵯峨越畑で2箇所、神吉で1箇所、合計5箇所を選択し実施した。神吉の測線は光波測定器を使用し、その他の地点はハンドレベルなどを使用した。測量測線は図5−2および付図2に示す。測量結果は亀岡断層について、図5−3に示し、神吉・越畑断層については、図5−4 に示す。また、付図1にも結果を盛り込む。