2−3 既存ボーリング

船井郡八木町の神吉盆地の中央部で基盤深度を確認するボーリング調査が昭和55年に実施された。次頁に、調査位置図とボーリング柱状図を掲載する(図2−2)。

 当ボーリング資料は神吉盆地の東北部において、86mの掘削が実施された。表層から70mまでは砂礫と腐植土および粘土層からなる堆積層が互層しており、70〜83m以深は丹波層群のものと思われる、頁岩とシャールスタインおよび若干の砂岩から構成されている。暗褐茶灰色を呈す腐植土層には埋積された木材が含まれるところが多い。

 表層から60m付近までは粘土層がN値50以下を示すことから、第四紀の軟弱な堆積層であると考えられる。特に、表層から12m付近までは粘土層がN値10以下を示すことから、沖積世の堆積物であると考えられる。