布田川断層（立野〜田中〜砥川）は８０°〜９０°北西傾斜の北西低下で右横ズレを伴う正断層である。布田川断層の南半部の下陳から畑中間では、並走する２条に分岐している。田中地区のトレンチや露頭で第四紀の火砕流堆積物や各面堆積物に変位を与えていて、本断層帯は確実度�Tである。また、断層の北半部で断層が１条の部分でも第四紀の火砕流堆積物や溶岩を切っていて確実度は�Tである。

北甘木断層（小池〜北甘木）は北西側低下の断層が２条、南東側低下の１条からなり、一部は地溝を形成している。この断層が確実に第四紀堆積物や溶岩を切っている露頭がないため、確実度は�Uである。

木山断層（田原〜寺迫）は、空中写真判読、地表踏査でも認められなかった。しかし、電磁探査では、この断層の存在を示唆する資料が得られた（図２−２−１−１、図２−２−１−２）。