(1)コア観察記録

コア観察の記録は別冊の柱状図に示した。以下に地区と孔別に記載する。

(1) 田中地区

@ T−0孔(孔口標高 26.6m)

0  m〜 0.25m(EL.26.6〜EL.25.35)

耕作土

0.25m〜 3.65m(EL.25.35〜EL.22.95)

砂混りシルト 暗褐色。角閃石が多い。無層理のシルトである。

3.65m〜 4.35m(EL.22.95〜EL.22.25)

砂混りシルト 褐色。軽石を含むシルトで、砂礫が多くなり、基底部はφ5cm程度の亜円礫が分布する。

−−褐色の砂混りシルトと灰色のAso−4火砕流堆積物は明瞭な境界を示す。下部 のAso−4火砕流堆積物は風化し、かなり粘土化している。色調は還元状態であるため本来の色を示す。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

4.35m〜35.80m(EL.22.25〜EL.−9.2)  (Aso−4)  

軽石流堆積物

帯紫白色。白色の軽石や角閃石を含み、黒色岩片も多く含む。無層理。マトリクスは細粒火  山灰である。上部は風化により粘土である。

−−軽石片が極めて少ない砂礫層で、上部のAso−4の軽石の多い地層と明瞭に異なり、境界は明瞭である。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

35.80m〜37.55m(EL.−9.2〜EL.−10.95) (Aso−3・4間堆積物)

黒色。角礫岩片が多く、軽石は少ない。マトリクスは粗粒砂である。

−−Aso−3火砕流堆積物は粘土の棒状コアであり、砂礫層とは明瞭な境界をなす。

37.55m〜37.65m(EL.−10.95〜EL.−11.65) (Aso−3)

スコリア流堆積物

淡褐色。オレンジ色に風化したスコリアを含み、輝石の結晶や小岩片を含む。

−−上部のAso−3は棒状であり、下部の砂礫層とは明瞭な境界をなす。−−−−

37.55m〜41.15m(EL.−11.65〜EL.−14.55) (Aso−2・3間堆積物)

礫層      

褐色。亜円〜円礫よりなる。多様な安山岩礫よりなる。礫径はφ1〜5cm程度で、最大径20cm。淘汰不良の砂礫層。下部は大礫が多い。

−−上部は安山岩の巨大な岩塊が分布し、下位は風化し褐色化した火砕流堆積物であり、明瞭な境界を示す。下部のAso−2の風化はやや弱く原組織が良くのこされた状態である。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

41.15m〜43.00m(EL.−14.55〜EL.−16.4) (Aso−2)

火砕流堆積物

明褐色。スコリアは風化しオレンジ色を呈し、粘土化している。深度40m以浅はコア全体が粘土化している。岩片は黒色で小気泡が多い角礫が主で、φ5mm以下が多い。黒曜石も多く含まれる。マトリ クスは粘土化した火山灰。

本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を多量に含むことからAso−4火砕流堆積物と判断し、35.85m〜37.55m間の火砕流堆積物は先に掘進したT−1孔のAso−3のコアと類似しているためAso−3火砕流堆積物と判定した。Aso−3火砕流堆積物の下の火砕流堆積物もやや岩片が多いながら、岩相の類似性からAso−2火砕流堆積物と決定した。

A T−1孔(孔口標高22.9m)

0  m〜 0.40m(EL.22.9〜22.5)耕作土

0.40m〜 0.90m(EL.22.5〜22.0)砂混りシルト 暗褐色。角閃石を含む。やや固結している。

0.90m〜 1.30m(EL.22.0〜EL.21.6)礫層  茶褐色。φ10mm程度の角礫よりなる。

1.30m〜 1.90m(EL.21.6〜EL.21.0)砂礫混りシルト 茶褐色。角礫はφ5mm以下のものが多い。

−−明瞭な境界はなく、漸次Aso−4に移り変わる。−−−−−−−−−−−−−

1.90m〜35.25m(EL.21.0〜EL.−12.35)(Aso−4)

軽石流堆積物  

灰白〜帯紫白色。白色の軽石や角閃石を多量に含む。8m以浅は風化し粘土化。岩片はφ2〜5mmの角礫で岩片の量は多い。

−−Aso−4は棒状コアであり、軽石が多く、下の砂礫層は未固結の砂礫であるため明瞭な境界をなす。−−−−−−−−−−−

35.25m〜36.50m(EL.−12.35〜EL.−13.6)   (Aso−3・4間堆積物) 

角礫層   暗灰色〜黒色。

φ5〜20mmの安山岩の角礫が密集し、軽石は少ない。

−−コア形状が全く異なり、境界は明瞭である。Aso−3火砕流堆積物の表層の10cm程度が風化による白色味を帯びた風化層をなすので堆積面と推定した。−−

火砕流堆積物  (Aso−3)

褐〜黄褐色。

全体に風化し粘土化している。発泡の少ない斑晶の多いスコリアが多い。岩片はφ1〜 2mmの黒色角礫がおおい。基底部はやや礫径が大きくなる。

−−砂礫層とAso−3火砕流堆積物の砕けた岩片が混合し、10cm程が境界として判定し難い所がある。以深は安山岩角礫を主とした明瞭な砂礫層に変化している。−−−−−−

38.50m〜41.80m(EL.−13.6〜EL.−18.9) (Aso−2・3間堆積物)

礫層 褐色。

亜円〜円礫よりなる。斑晶の多い暗灰色の安山岩礫が多い。礫径はφ1〜4cmが多い。40.6〜41.25m間はAso−2火砕流堆積物の大礫である。砂礫層は淘汰不良である。

−−境界は明瞭なコアの形状の違いを示す。Aso−2火砕流堆積物は約90cmの厚さで風化により褐色化しているが、深度とともに本来の暗褐色に変化する。この風化層の分布から、上面は堆積面と推定した。−−−−

41.80m〜56.40m(EL.−18.9〜EL.−33.5) スコリア流堆積物 (Aso−2) 暗褐色。φ2〜5mmの小さいスコリアが多い。スコリアの発泡は良いが微小である。また、風化し オレンジ色化したものも多い。マトリクスは細粒火山灰である。

−−上部は全く軽石を含まないスコリア流堆積物であるが、以深は伸長した軽石を含み明瞭な境を示す。境界は約2度の傾斜を示す。−−−−−−

56.40m〜58.70m(EL.−33.5〜EL.−35.8) (Aso−2)

火砕流堆積物 褐色。

黄〜淡黄色の軽石がスコリアと共に混入する。軽石は下部程少なくなる。軽石は概ねレンズ状で粘土化している。φ5mm程度のものが多い。

スコリアは小さいものがオリーブ色に変色している。マトリクスは細粒火山灰。

−−上部は塊状の安山岩片と軽石を含むAso−2火砕流堆積物であるが、その直下に新鮮な輝石安山岩が分布し、明瞭な境をなす。境界は水平である。Aso−2火  砕流堆積物側では、下位の安山岩の熱的影響は全く認められない。−−−−−

58.70m〜60.00m(EL.−35.8〜EL.37.1)

輝石安山岩 黒色。

気泡が多く、伸長したものは5mm程度である。

(砥川溶岩)  塊状の岩石で、割れ目が多い。

本孔の上部は角閃石の結晶を多量に含むことからAso−4火砕流堆積物と判断し、36.50〜38.50m間は特に特徴はないが、下位に無斑晶の安山岩の岩片を多数含み、さらにその下に軽石の伸長した溶結凝灰岩様の火砕流堆積物があるため、この下位の地層をAso−2火砕流堆積物と判断した。この上に分布する褐色の火砕流堆積物はその後実施したボーリングでも類似した標高で同様なコアが確認されたため分布したことからAso−3火砕流堆積物の地層と判断した。

B T−2孔(孔口標高21.3m)0  m〜 0.40m(EL.21.3〜EL.20.9)耕作土

0.40m〜 0.45m(EL.20.9〜20.85)

シルト 茶褐色。

0.45m〜 0.70m(EL.20.85〜EL.20.6)

砂礫混りシルト 暗褐色。

0.70m〜 2.20m(EL.20.6〜EL.19.1)

シルト    茶褐色。安山岩礫が散在する。

−−上部は拳大の安山岩角礫を含むが、下位は微小な礫となり、基質が大部分を占めるているので、層相の差異が明瞭であり、境界は明瞭である。−−−−

2.20m〜 4.30m(EL.19.1〜EL.17.0)  (Aso−4s)

砂礫混りシルト 茶褐色。風化した軽石が散在する。角礫はφ1〜3mmが多い。角閃石を多く含む。

4.30m〜 9.30m(EL.17.0〜EL.12.0)  (Aso−4s)

砂礫混りシルト 灰褐色。白色軽石は多量に含まれ、φ5mmものが多い。角閃石も多く含まれる。岩片はφ3〜5mmの角〜亜角礫が多い。

5.2m〜6.15m  コア欠落・・・地盤が軟弱なため流出。

9.30m〜11.55m(EL.12.0〜EL.9.75)

角礫層 (Aso−4s)   褐色。亜円〜円礫で、φ2〜10mmのものが多い。

マトリクスは粗粒砂。帯紫灰白色の軽石を含む。

−−上下層とも軽石流堆積物であるが、上部は安山岩の角礫が多く、下部はこの安山岩を欠いている。上部は安山岩大礫を含む。この層はトレンチの観察結果からAso−4sと判断した。しかし、ボーリングではコア欠落箇所が境界付近にあり、深度に50cm程度の不確かさがある。−−−−−−

11.55m〜33.20m(EL.9.75〜EL.−11.9)  (Aso−4)

火砕流堆積物 褐色。軽石を多く含む。角閃石はやや少ない。岩片は角礫でφ2〜5mm。マトリクスは砂混り火山灰である。

13.1m〜14.4m  コア欠落・・・地盤が軟弱なため流出。

−−上部はAso−4の典型的な軽石を含む火砕流堆積物で、下部には砂礫層があり、その境界は明瞭である。−−−−−

33.20m〜37.95m(EL.−11.9〜EL.−16.65) (Aso−4火砕流堆積物)

火砕流堆積物 暗褐色。岩片が大部分を占める。φ1〜2mmが多いが、中間部には安山岩大礫が多い。また、軽石も多い。マトリクスは粗粒砂である。

−−上部は砂礫層であり、下部はAso−3の棒状コアで境界は明瞭である。−−

37.95m〜38.70m(EL.−16.65〜EL.−17.4)

火砕流堆積物 (Aso−3) 茶褐色。φ1〜2mmのスコリアが散在する。軽石は少ない。マトリクスは粗粒である。

−−上部はAso−3の棒状コアで、下部は砂礫層であり境界は明瞭である。−−

38.70m〜42.75m(EL.−17.4〜EL.−21.45)  (Aso−2・3間堆積物)

礫層暗褐色。亜円〜円礫よりなる。径はφ1〜4cmが多い。下部の安山岩片には発泡したものが多い。   一部に粗粒砂層を挟む。Aso−2火砕流堆積物起源の礫も含まれる。42.5m付近に帯青灰色シルト(5cm程度)を2層挟む。

−−上部は大礫の多い砂礫層で、下部は風化したAso−2の棒状コアであり、境界は明瞭である。Aso−2火砕流堆積物の表層2m程度は、風化し褐色化していて、堆積時期に時間間隙があると判断される。上部の礫層から浸食面と推定される。−−−−−−−

42.75m〜61.30m(EL.−21.45〜EL.−40.0)

火砕流堆積物   (Aso−2) 茶褐〜暗灰色。φ5mm以下の小さいスコリアが多い。スコリアの発泡は良い。スコリアは無斑晶であり、φ2〜3mmの岩片(角礫)がかなり多く含まれる。46.95m以深は暗灰褐色を呈する。

−−上部は暗灰褐色のAso−2火砕流堆積物で、下部は発泡の多い輝石安山岩である。この輝石安山岩は表層5m程が赤褐色の風化部を伴い、溶岩上面と見なされる。直上部のAso−2火砕流堆積物にも変質をもたらしていないので溶岩と判断した。このため、砥川溶岩の上面は余り浸食を受けていないと判断した。−−

61.30m〜66.30m(EL.−40.0〜EL.−45.0)

輝石安山岩 (砥川溶岩) 暗灰色。輝石安山岩。

割れ目の多い安山岩は暗灰色である。一部は酸化し赤色化している。安山岩は多孔質で、長石の斑晶が目立つ。薄い黄灰色のガラス質部分(砂状化)が数層分布する。

66.30m〜112.00m(EL.45.0〜EL.−90.7)

輝石安山岩 (砥川溶岩) 黒色。斑晶は少ない。緻密な部分も多いが、多孔 質部分も少なくない。気泡は変形し、長軸が30゜〜70゜傾く。この方向には割れ目も多い。

本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を多量に含むことからAso−4火砕流堆積物と判断したが、安山岩の大礫を含むことからAso−4の典型的なものとは思われなかった。しかし、トレンチ結果から、Aso−4の二次堆積物(Aso−4S)と判断した。37.95〜38..70m間の火砕流堆積物は先に掘進したT−1孔のAso−3火砕流堆積物のコアと類似しているためAso−3火砕流堆積物と判定した。Aso−3火砕流堆積物の下の火砕流堆積物はやや岩片が多いながら、T−1孔の岩相の類似性からAso−2火砕流堆積物と決定した。

また、最下部の安山岩は輝石安山岩で表層部が溶岩様であり、上部層のAso−2火砕流堆積物にも変質を与えていないため溶岩と判定し、砥川溶岩とした。

C T−3孔(孔口標高27.8m)

0  m〜 0.05m(EL.27.8〜EL.27.75)

耕作土

0.05m〜 2.50m(EL.27.75〜EL.25.3)

砂混りシルト 暗褐〜褐色。風化した軽石が散在する。

2.50m〜 3.40m(EL.25.3〜EL.24.4)

砂礫層    褐色。亜円〜角礫で、φ3〜20mmが主。礫は各種の安山岩よりなる。礫。マトリクスは角閃石を多量に含むシルト。

−−上部は拳大の安山岩角礫を含むルーズな状態であり、下位は風化しているが、軽石を多数含み良く締まった状態を示す。このため境界は明瞭である。−−−

3.40m〜10.00m(EL.24.4〜EL.17.8)

軽石流堆積物 (Aso−4) 帯紫白色。白色軽石を多量に含むが、風化し、粘土化している。岩片はφ5mm前後が多い。角礫は黒色〜赤褐色を呈する。マトリクスは粘土化した火山灰である。

10.00m〜30.70m(EL.17.8〜EL.−2.9)

軽石流堆積物  (Aso−4) 帯紫白色。白色軽石が多い。淘汰不良な堆積物である。φ5mm以下のものが多い。28m以深では漸次大きくなり、φ3〜20cmが主となる。岩片は角礫で、安山岩片が多い。φ5mm以下が多い。マトリクスは細粒火山灰である。

30.70m〜32.00m(EL.−2.9〜EL.−4.2)  (Aso−4)

軽石流堆積物 帯紫灰色。岩片が非常に多い。軽石を30%程度含む。岩片は角礫で、各種の安山岩よりなる。φ10mm以下が多い。マトリクスは細粒火山灰である。

 −−上部は小礫を含むややルーズな状態であり、軽石を多く含むが、下部は良く締まった軽石を全く含まない火砕流堆積物があり、境界は明瞭である。上部層の基底は岩片の多い。下部層は風化した褐色化している。−−

32.00m〜34.80m(EL.−4.2〜EL.−7.0) (Aso−3)

火砕流堆積物 淡褐色。スコリア、岩片を30%程度含む。無層理である。スコリアは風化し、赤〜オレンジ色を呈する。φ10mm程度が多い。岩片は角礫で、φ5mm程度が多い。輝石が目立つ。マトリクスは風化火山 灰である。良く締まっている。

−−上部は均質な火砕流堆積物であるが、下部は砂礫層とシルト層の互層である。その境界は、類似した層相であるために不明瞭である。−−−−−

34.80m〜38.35m(EL.−7.0〜EL.−10.55)

砂礫層 (Aso−2・3間堆積物) 淡褐色。φ3mm以下の砂礫層が主で、所々に厚さ3〜5cm以下の褐色シルト層を挟む。層理面の傾斜は0゜〜10゜である。

−−上部は砂礫層とシルト層の互層であるが、下部は安山岩礫よりなり、その境界は明瞭である。−−−−−−−−−

38.35m〜39.20m(EL.−10.55〜EL.−11.4)  (Aso−2・3間堆積物)

礫層 褐色。亜円〜円礫よりなる。斑晶の多い安山岩礫が多い。礫径は5〜10cm。淘汰不良である。   マトリクスは粗粒砂である。

本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を多量に含むことからAso−4火砕流堆積物と判断したが、37.95〜38.70m間の火砕流堆積物は先に掘進したT−1孔のAso−3火砕流堆積物のコアと類似しているため同火砕流堆積物と判定した。なお、34.80m〜38.35mの砂礫層は他の孔では認められなかった。このため、Aso−2・3間堆積物は周辺より厚いものとなった。

(2) 平田地区

@ H−1孔(孔口標高45.7m)

0  m〜 0.50m(EL.45.7〜EL.45.2)

耕作土

0.50m〜 4.00m(EL.45.2〜EL.41.7) (Aso−4s)

砂礫混りシルト 褐色。礫はφ2〜5mmが主である。マトリクスは褐色風化火山灰。角閃石を多量に含む。3.64〜4. 00m間は 礫径が5〜10mm大である。

−−上部は軽石を僅かに含み、安山岩角礫を含む締まった状態を示す。下部は亜円礫を含むルーズな砂礫である。このため境界は明瞭であるが、下部の礫層とは異なる地層であるか否かは不詳である。−−−−−−−−−−−−−−

4.00m〜 5.10m(EL.41.7〜EL.40.6)  (Aso−4s)

砂礫層 コア採取不良。φ2〜5cmの黒色安山岩礫のみ採取される。

 −−上部は亜円礫を含むルーズな砂礫で、下部は褐色風化したAso−2であり、良く締まった状態で、角礫が多いため、識別に問題はなく境界は明瞭である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

5.10m〜14.30m(EL.40.6〜EL.31.4)  (Aso−2)

火砕流堆積物 暗褐色。やや発泡の多いスコリアで黒色で無斑晶である。φ1〜3cm程度が多い。岩片は2〜5cmのものが多い。

14.30m〜26.80m(EL.31.4〜EL.18.9)    (Aso−2)

火砕流堆積物 赤褐色。層相は上記に同じ。酸化し赤色化している。 

17.0〜17.5m コア欠落 中間の軟弱化のため。

18.0〜18.5m コア欠落 中間の軟弱化のため。

26.0〜26.8m コア欠落 中間の軟弱化のため。

26.80m〜39.10m(EL.18.9〜EL.6.6)  (Aso−2)

火砕流堆積物 暗褐〜赤褐色。固結度は不良。スコリアはφ1〜4cm程度が多い。スコリアには発泡が多く認められるが、斑晶は少ない。岩片はφ3〜5mmの微小角礫である。マトリクスは砂質。

31.2〜31.4m コア欠落 中間の軟弱化のため。

32.4〜33.6m コア欠落 中間の軟弱化のため。

37.3〜37.9m コア欠落 中間の軟弱化のため。

39.10m〜44.72m(EL.6.6〜EL.0.98)

断層 茶褐色。39.1m〜40.0m間(傾斜50゜)、41.33〜42.25m(傾斜60゜)、43.3m〜43.5m(傾斜80゜)、44.0m〜44.72m(傾斜65゜)間は断層(シルト)である。

41.33mの断層の条線は45゜である。断層間は風化した火砕流堆積物である。

44.72m〜47.35m(EL.0.98〜EL.−1.65)   (Aso−1)

砕流堆積物 赤褐〜暗褐色。黒色ガラスはφ2〜5mmで散在する。外来岩片は風化している。マトリクスは赤色粘土である。

47.35m〜50.00m(EL.−1.65〜EL.−4.3)   (Aso−1)

火砕流堆積物 暗褐色。黒色ガラスはレンズ状で厚さ3〜5mm,長軸方向で2cm程度。長軸の傾斜は20゜程度である。外来岩片は風化した角礫。マトリクスは粘土。本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を含むことからAso−4火砕流堆積物と判断し たが、ピットの掘削により5.1mまではAso−4火砕流堆積物の二次堆積物と判断し た。その下の多量のスコリアを含む火砕流堆積物は、下部の赤色化ともあわせ、 T−1孔のAso−2火砕流堆積物のコアと類似しているため同火砕流堆積物と判定した。

最下部のAso−1火砕流堆積物はガラスの伸長があり、溶結凝灰岩と考えられる。

A H−2孔(孔口標高44.3m)

0  m〜 3.35m(EL.44.3〜EL.40.95)

礫混りシルト  暗褐色。盛土。

3.35m〜 6.20m(EL.40.95〜EL.38.1)  (Aso−4s)

礫層 礫は円〜亜円礫。礫種は暗灰色安山岩で、φ3〜10cmである。マトリクスは大部分流出し、コア採取率不良。

5.5〜 6.0m コア欠落 砂層(?)が流出。

 −−上部は軽石を僅かに含み、角閃石の結晶も含まれる安山岩大礫を含む砂礫層であり、下部は締まったAso−4様の粘土質な部分である。境界はコアが採取不良で50cm程度はやや不確実である。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

6.20m〜13.00m(EL.38.1〜EL.31.3)  (Aso−4s)

砂礫混りシルト 褐〜茶褐色。礫の多い部分と少ない部分が厚さ30〜40cmで互層状を呈する。全体に角閃石を含む。一部に白色の粘土化した軽石を含む。礫は角礫でφ3〜5mm。マトリクスはシルトである。

−−上部は風化し褐色粘土化したAso−4様の堆積物であり、下部は20cmのコア欠落区間を挟んでAso−3火砕流堆積物が分布する。境界はコア欠落で不明である  が、Aso−3火砕流堆積物は深部と同じ色調である。新鮮部が表層に分布し、浸  食面と判断した。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

13.00m〜22.70m(EL.31.3〜EL.21.6)  (Aso−3)

火砕流堆積物 暗褐〜褐色。スコリアが多い。スコリアは黒色で、斑晶があり、やや発泡も多い。φ1〜3cm程度が主。岩片は2〜5cmの角礫が多い。大部分が安山岩礫である。岩片はスコリアより多い。      マトリクスは砂である。 

18.0〜18.3m コア欠落 砂分(?)が流出。

 −−上部は砂礫状コアであり、下部は細礫のない砂状コアであるが、ほとんど識別は困難である。両方ともに円礫を含むため礫分の少ない部分を砂礫層とした。従って境界は不明瞭である。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

22.70m〜22.85m(EL.21.6〜EL.21.45) (Aso−2・3間堆積物) 

砂礫層      褐色。小円礫からなる。

−−上部は砂礫状コアであり、下部は赤褐色の粘土状のコアであり、その境界は明瞭である。下部のAso−2火砕流堆積物は3m程が褐色風化しているので、堆積上面と判断した。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

22.85m〜66.50m(EL.21.45〜EL.−22.2)  (Aso−2)

火砕流堆積物 暗褐〜赤褐色。固結度は不良。スコリアはφ5〜10mmで、発泡が多く、無斑晶である。岩片はφ3〜5cmの小角礫が多い。マトリクスは26m以浅が風化し粘土化。以深は砂質である。

66.50m〜75.22m(EL.−22.2〜EL.−27.92)  (Aso−2)

弱溶結凝灰岩暗褐色。スコリアは伸長方向で2cm以下の大きさである。外来岩片は1cm以下が主である。割れ目は水平に近い。74m以深から漸次非溶結となる。

75.22m〜77.80m(EL.−27.92〜EL−33.5)  (Aso−2)

非溶結部   黒色。中〜細粒な火山灰で、黒色ガラス片は少ない。基底部は角礫を含む。

−−上部は非溶結部の均質なコア状態であるが、下部は安山岩角礫を含む赤色の砂であり、礫と非溶結部が接していて、その境界は明瞭である。−−−−−

77.80m〜78.90m(EL.−33.5〜EL.−34.6)  (Aso−1・2間堆積物)

礫層 黒曜石を多く挟む。礫は亜円〜亜角礫で、φ2〜 3cm程度が多い。マトリクスは褐色粘土砂。

−−上部は安山岩角礫であり、下部は褐色の溶結凝灰岩の風化部である。その境界は明瞭である。下部Aso−1は2m程が風化褐色化が進行しており、上部の礫層が比較的小さい事から堆積上面に近いと判断される。−−−−−−−−

78.90m〜81.10m(EL.−34.6〜EL.−36.8) (Aso−1)

溶結凝灰岩 褐〜赤褐色。中溶結凝灰岩で、風化しマトリククスが粘土化する。黒色ガラス部のみレンズ状で風化していない。外来岩片はφ3〜5mmの角礫で未風化である。

81.10m〜85.00m(EL.−36.8〜EL.−40.7) (Aso−1)  

中溶結凝灰岩 黒色。硬質で、黒色ガラスは薄く伸長し、長さ10mm程度である。厚さ1mm程度が多い。岩片は安山岩角礫で、φ5〜10mm程度が多い。

本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を含みAso−4火砕流堆積物と思われたが、中間に礫層を挟む事や同位置で実施したピットでは、同層が礫層とシルト層の互層でありAso−4sと判断した。次にその下位は黒色スコリアを多く含む火砕流堆積物であるが、22.70m〜22.85m間の不明瞭な砂礫層の下に火砕流堆積物の風化層が分布し、多くの灰色〜灰白色の岩片を含むため、Aso−2火砕流堆積物と判断した。したがって22.7mより上の火砕流堆積物をAso−3火砕流堆積物と判断した。最下部の溶結凝灰岩は伸長した黒色ガラス片を多く含む溶結凝灰岩でありAso−1火砕流堆積物と判断した。

B H−2'孔(孔口標高44.2m)

0  m〜 4.80m(EL.44.2〜EL.39.4)

礫混りシルト  暗褐色。礫はφ2〜20mmでばらつく。礫種も様々な安山岩。角礫が主。角閃石が含まれる。

4.80m〜 5.30m(EL.39.4〜EL.38.9)

礫層 (Aso−4s) 暗褐色。礫は角〜亜角礫で、礫種は多様な安山岩である。φ3〜5cmが多い。マトリクスはシルトである。

5.30m〜 6.60m(EL.38.9〜EL.37.6)

砂礫混りシルト (Aso−4s) 褐色。礫は亜角〜角礫で、砥川溶岩片を含む。φ2〜10mmで白色の粘土化した軽石を含む。マトリクスはシルトである。

6.60m〜 7.65m(EL.37.6〜EL.36.55)   (Aso−4s)

礫層 褐色。礫は亜角礫〜角礫で、礫種は斑晶の目立つ安山岩が多い。径はφ3〜20mmが多い。マトリクスは砂質で、角閃石を含む。

7.65m〜11.45m(EL.36.55〜EL.32.75)  (Aso−4s)    

風化火山灰 褐色。風化した火山灰に粘土化した軽石を含む。全体にφ10mm以下の砂礫を含む。角閃石も多い。

11.45m〜11.80m(EL.32.75〜EL.32.4) (Aso−3・4間堆積物)

砂礫層 安山岩の円礫が主。径はφ3〜10cm。

         

11.80m〜15.00m(EL.32.4〜EL.29.2)  (Aso−3)

火砕流堆積物 暗褐〜褐色。赤褐色で斑晶の多いスコリアが多く、φ1cm程度。岩片は1cm以下が多く、3〜5mmの角礫が多い。マトリクスは砂である。

本孔はH−2孔のコア欠落区間を補足するため掘進した孔であり、判定は全てH−2孔と同じである。

C ピット

このピットは、ボーリングH−2'孔とH−1孔間に実施した。取り付け位置はH−2'孔付近で、断層が予想される1m程度の低崖に直交し掘進した。掘削深度は約3.5m、底部幅は1.0mである。掘削長は6mに達した。この末端面に不明瞭であるが断層が認められたが、断層の有無を明確にするため延長した。宗教的な小池の存在から、延長方向を46゜東南方向に曲げて6m掘削した。掘削深度は3〜3.5mで、掘削法面は垂直である。

このピットの展開図を図2−3−1に示す。また、ピットの東側面、北側面の全景を写真2−3−1に示す。

以下のピットの層序を示す。

表 土(0〜1.5m) 礫混り腐植土低崖直交部の西側壁では地表から1.5m程度まで分布し、東側壁では地表から深度1m程度まで分布する。低崖斜交部では0.2〜0.8mの厚さで分布する。低崖直交部の基底部には厚さ10cm程度で角礫〜亜角礫よりなる小礫層が分布する。

Aso−4火砕流堆積物 褐色シルト表土から漸移する褐色シルトで、風化した小の二次堆積物(Aso−4s)の風化部礫を僅かに含む。このシルト層の下部には軽石の風化と考えられる白色の斑状部分が多くなる。

崖直交部では2m程度の厚さで分布し、低崖斜交部では0〜0.5mの厚さで分布し、ピット先端部では本層を欠く。

Aso−4火砕流堆積物 (Aso−4s) 砂礫層 ピットの基底をなす。褐色〜灰褐色で、低崖の二次堆積物直交部にはほとんど分布せず、低崖斜交部に2.6m以上の厚さで分布する。

円〜亜角礫の細礫〜中礫からなる礫層と褐色の砂質シルト層の互層からなる。各単層は0.2〜0.4m程度の厚さである。シルト層や砂礫層には角閃石の結晶が多数含まれる。

本層は全体にN70゜E,15〜20゜Nの走向傾斜を示し、ピットの曲折部付近では70〜80゜の高角度を示す。

  

本ピットの屈曲部において、Aso−4火砕流堆積物の二次堆積物(Aso−4s)の砂礫層が高角度で北西側に傾斜し、撓曲している。この撓曲部分でAso−4sと褐色シルト層が接していて、断層(Aso−4s上面で北側低下1.5m)が推定される。この断層の走向傾斜はN78゜E,70〜80゜Nである(写真2−3−3写真2−3−4)。

この断層は比高1m程度の崖に位置し、リニアメントに対応している。

なお、Aso−4s内部にも破砕粘土幅10cm程度の断層が認められ、断層は南側低下で、走向傾斜はN70゜E,65゜Sである(写真2−3−2)。

当ピットを掘削した畑は幅狭く、小池の存在により3m以上の掘進が不可能なことや地層がAso−4sと表土の分布にとどまり、履歴の検討が行えないと判断し、トレンチとしての拡大は行わなかった。

図2−3−1 平田地区ピット展開図

(3) 木崎地区

@ K−1孔(孔口標高8.8m)

0  m〜 1.80m(EL.8.8〜EL.7.0)

沖積層 暗褐色のシルト。

1.80m〜 4.60m(EL.7.0〜EL.4.2)

沖積層 赤褐色の風化火山灰、いわゆる赤ボグ。

−−上部はローム層でありほとんど岩片や軽石を含まないが、下部は軽石や赤色岩片を含み、角閃石に富むので、境界は明瞭である。下部のAso−4sの表層は1m程度は粘土化が進んでいる。−−−−−−

写真2−3−1 平田地区ピット東側面、北側面全景。

写真2−3−3  ピット屈曲部の撓曲部(西側壁)

写真2−3−4  ピット屈曲部の撓曲部(東側壁)

4.60m〜13.45m(EL.4.2〜EL.−4.65)  (Aso−4s) 

シルト 褐色。赤色スコリア、白色軽石が散在する。軽石は風化粘土化している。角礫φ3mm程度を含む。−−上部は棒状のコア、下部は砂状コアであり、境界は明瞭である。−−−−−

13.45m〜15.85m(EL.−4.65〜EL.−7.05)  (Aso−4s) 

砂礫層 暗灰色。淘汰不良の砂礫層である。礫径はφ2〜3mmが多い。砂は中〜粗粒砂。深度14m付近に2層のシルト層を挟む。

−−上部は黒色砂状コアであり、下部は軽石が密集した部分で明瞭な境界をなす。  境界部は密着しているが、凹凸がある。上部には軽石が混入しているので浸食面と判断した。−−−−−−

15.85m〜29.50m(EL.−7.05〜EL.−20.7)   (Aso−4)  

火砕流堆積物 淡褐色。軽石が主で、角閃石を含む。軽石はφ2〜4cm程度が多い。岩片はφ2〜3mm程度の角 礫が主。マトリクスは細粒の火山灰である。

−−上部は軽石が微小化した白色の砂状コアであり、下部は赤色の粘土であり、明瞭な境界を示す。上部層は逆グレイディングを示す。また、下部の赤井火砕丘堆積物は風化し、著しく赤色化している。−−−−−−−−

29.50m〜30.65m(EL.−7.05〜EL.−21.85)  (赤井火砕丘堆積物)

風化スコリア堆積物 茶褐色。無層理で均質。最下部にスコリア片を多く含む。

30.65m〜35.00m(EL.−21.85〜EL.−26.2)  (赤井火砕丘堆積物)

スコリア層   赤色。赤〜黒色のスコリアよりなり、φ1cmのものが多い。発泡はやや不良。34m以深は比較的大きなものが多くなる。また、発泡も良好となる。マトリクスは細粒のスコリアである。 

本孔の上部は角閃石の結晶や軽石を含み、砂礫層が挟まれることからAso−4火砕流堆積物の二次堆積物(Aso−4s) と判断した。その下位は白色軽石を多く含む火砕流堆積物であり、角閃石も多いためAso−4と判断した。また、最深部のスコリアを含む赤色部は、色調、岩相から赤井火砕丘堆積物と判断した。