2−1 地形・地質調査

五助橋断層は, 諏訪山断層とともに六甲断層系の主要断層のひとつとされる。しかし 兵庫県南部地震では目立った動きは認められず, 都市圏活断層図でも第四紀後半の活動性は低いと評価されていた。一方震災後, 住吉川上流でアカホヤ火山灰層 (約6300年前 の広域テフラ) が断層変位している露頭が丸山ほか(1997) により報告された。

当委員会では,五助橋断層の活動性を明らかにするため,丸山ほか(1997) により記載された露頭(西滝ケ谷)と五助ダム上流地点の2箇所の露頭を整形し,詳しい観察を行った (図2−1) 。

図2−1 五助橋断層 (地形・地質調査) 位置図