7−6 平均変位速度

今回の調査で大きな横ずれ変位の存在が示唆され、この断層の活動度がB級(平均変位速度が、0.1m/千年以上 1m/千年未満)である可能性が大きくなった。活動度は複数のイベントを含む十分に長い期間(この場合数万年以上)における累積変位量Dをその期間の年数Tで除した値(すなわちD/T、この値を平均変位速度Sとよぶ)で表される。調査で得られた上下変位量から上下変位の平均変位速度を上下変位について求めると次のようである(表7−3)。

表7−3 上下変位成分についての期間別平均変位速度