3−3 調査測線概要

調査測線は、東京都世田谷区(野毛3丁目)の第三京浜道路下側道を起点とし、すぐに川幅約400mの多摩川を横断して神奈川県高津区(北見方2丁目)に入り、その後、第三京浜道路下の川崎市道(片側2車線)に沿って約2.5km程進み、県道 鶴見・溝ノ口線に交差後、第三京浜道より離れ川崎市宮前区の込み入った住宅街となる。この区間約2.5kmは第三京浜とほぼ平行ではあるが、住宅地域を通り且つ小さな丘陵を越えるため道路が曲がりくねっており車両交互通行不能の個所が非常に多い。

 この区間を過ぎると横浜市都筑区港北ニュータウンとなり、幅員のある道路が約8km程続き、閑静な住宅街や地下鉄センター北駅前、都筑区役所及び土木事務所等の公共機関前、更に違反路上駐車で悩まされた商店街の中を進む。

港北ニュータウンを過ぎると横浜市緑区となる。マンション群の連なる三保町の住宅地域、田畑地域及び交通量の多い県道沿いを進み、途中で(南に向かって)右に折れ、調査測線中で唯一車両・住宅等の人工施設に影響のない三保市民の森へ上り下りし、横浜市旭区上川井町内の国道16号線手前で全19.575kmの終点となる。

調査測線内での標高については、小さな起伏はあるものの急激な変化は殆どない。標高最低点は多摩川河川敷の4.6m、最高点は横浜市緑区三保の三保市民の森で80.5mである。

 調査地域の概要及びおおよその(標高)起伏は以下の通りである。

地区名 区間長(受振点)

東京都世田谷区: 約0.25km

川崎市高津区 : 約3.00km

川崎市宮前区 : 約2.40km

横浜市都筑区 : 約7.80km

横浜市緑区  : 約5.10km

横浜市旭区  : 約1.00km

受振点

番号  標高値(m)     地 区

  1 9.6 東京都世田谷区野毛3丁目(起点)

 13 4.1 多摩川河川敷(最低点) 

 24 12.8 川崎市高津区 第三京浜側道

120 12.6 川崎市高津区 第三京浜側道

136 46.2 川崎市高津区と宮前区の境の住宅街

177   9.9 矢上川 (川崎市宮前区)

198 45.8 野川南台団地付近 (川崎市宮前区)

222 14.2 有馬川 (宮前区と横浜市都筑区の境)

255 41.1 都筑区東山田2丁目

280 18.9 都筑区東山田3丁目

302 31.9 都筑区南山田3丁目

316 16.0 都筑区南山田2丁目 港北ニュータウン

354 36.3 都筑区牛久保東2丁目

395 13.5 都筑区中川町    

466 56.9 都筑区葛ケ谷  

547   8.4 鶴見川 (都筑区と緑区の境)

571 42.6 緑区北八朔町        

607 13.9 恩田川 (緑区北八朔町) 

664 44.3 緑区三保町 三保団地

676 26.0 緑区三保町

754 80.5 緑区三保町 三保市民の森(最高点)

784 52.3 旭区上川井町 (終点)

上記測線の受振点・発振点は、原則として屈曲した道路に沿って設定した。受振器測線の総延長は19.575Kmであった。