1 緒言

本報告書は、平成7年度科学技術庁 地震調査研究交付金を受け、川崎市が実施した「立川断層に関する調査」に関する成果報告書である。

 調査として、立川断層の多摩川より南への延長の可能性を調べることを目的とし、浅部から深部基盤までの地下構造を把握するためのバイブロサイス反射法地震探査を実施した。

 調査の実施にあたっては、「川崎市地域活断層調査委員会」を設置し、調査計画、調査結果の評価等において、専門的・技術的指導および助言を受けた。

 調査は、平成7年12月25日より開始した。調査測線(約15Km)の測線踏査/測線設定/地元説明等の事前準備作業を経て、先行して測線測量を開始した後、現地調査作業は平成8年2月29日に開始し、3月23日に終了した。その後、データの解析・評価を実施した。

 なお、バイブロサイス反射法地震探査の事前準備作業、現地調査作業およびデータ解析作業は、株式会社 地球科学総合研究所に業務委託した。