2−4−1 各候補地点の状況

文献及び現地調査の結果、16箇所について候補地選定資料を作成し、調査候補地(陸上)現況調査結果表(表4−1−1)にまとめた。

なお、候補地は北武断層トレースに沿って、便宜的に東方の野比海岸から中部の県道横須賀三崎線までを東部地域、県道から大楠山に至る道路までを中部地域、そこより西方海岸久留和までを西部地域とする3地域に区分した。

@東部から中部地域は、既に調査が実施されている箇所がある。また、土地開発に伴う造成が盛んな地域でもあり、トレンチ調査可能な谷底平野部は盛土によりトレンチ調査が 不可能となっている場所が多い。

A西部地域は、山間低地の谷奥部を断層帯が通り、谷底平地形成地がほとんどなく断層活動年代測定試料が得られる可能性がほとんどないと考えられた。

B各地域とも作業用地の確保や作業スペースなど、今後の課題となる箇所が多い。

現地調査の結果、調査候補地の評価を行うと下表のようであった。

表4−1−2 調査候補地の評価