2−1−1 既存資料概要

既存資料調査は、調査地域について地形・地質、特に活断層に関する文献収集を主に行い、北武断層帯についての実体および研究史を把握し、未解明の問題点を抽出することを目的として実施した。また、調査地付近の遺跡文献資料を収集整理しトレンチ調査候補地選定資料とするとともに、資料から断層が先史時代以降に活動した可能性についても検討するものとした。これらの結果は報告書にまとめるとともに、文献として巻末に示した。

また、トレンチ調査候補地に近接して実施されたボーリング等の調査資料も神奈川県や横須賀市を通じて収集し、トレンチ掘削計画や周辺地質検討の一助とした。

なお、本調査の基本地形図は、20万分の1地勢図、5万分の1地形図、2万5千分の1地形図(国土地理院)や、2千5百分の1国土基本図(横須賀市)を使用した。