(3)B2層

ピットで見られたB2層は暗褐色を呈する腐植質砂質シルトを主体とし、褐色の礫混じり砂質シルトの互層である。層厚は1.5m程度であるが、ボーリングMS−1、MS−3、MS−6孔では薄くなり10cm以下になる。これはB2層上部がB1層に削りこまれているためと考えられる。礫混じり砂質シルト中には赤褐色のスコリアが点在するが、特定には至らない。ピット下部のB2層の年代は2070±70y.B.P.(BC350−300,BC220−AD75)であり、ボーリングコア(MS−6孔)の深度4.5mの腐植質層の年代は2110±40y.B.P.で、両者は対比できる(図7−4)。