4−6−3 断層活動3

断層活動3は東壁面E5からE9にかけてのi2層・j層とf層・g層の変形の差:とくに、fe−3によるi2層、j層の変位量(1.0〜1.4m)はg層の変位量(0.6〜0.7m)の約2倍である。j層がfe−3沿いに細長く引きずられて、つながっているので変位量の精度は高い。また、fe−3をみると、h層が断層低下側にしか分布せず、fe−3がh層堆積直前に活動したようにみえる。ただし、西壁面をみるとh?層が不確実ながら断層隆起側にも分布するので、h層直前とは断言しきれない。この西壁面のh?層は層相がh層と似ているが、少し礫がちでi2層の一部である可能性もある。ともかく、断層活動3の時代はh層堆積時であり、その年代は2600 y.B.P.である。この上位のg層は2310〜2550y.B.P.であり、下位のi1層が2570y.B.P.である。断層活動3の年代は2600年前頃となる。