4−3−9 i2層

i2層は分級の悪い砂礫層で、小礫〜中礫サイズを主体とする亜円〜円礫である。層相から第1トレンチのH層のH2相に対比される。北壁面では最大層厚2.0mと厚く堆積しており、下位のl層を削って不整合に覆っている。東壁面では最大層厚50cm程度で、一部を除きほぼ整合でj層を覆う。西壁面ではj層、k層、l層を不整合で覆っている。

14C年代は西壁面のj層との不整合面付近から4070±40y.B.P.(BC2860−2810、 BC2690−2480)が得られているが、下位のl層と年代が逆転し、その試料は堆積物中の微量な炭質物をAMS法で測定していることから、下位層の再堆積の可能性が高い。