4−3−4 d層

d層はスコリアが散在する腐植質シルト層で、層相から第1トレンチのD層に対比される。西壁面と南壁面でみられ、最大層厚40cm前後である。上位のc層との境界は不明瞭ではあるが、有機物の含有量に由来すると思われる黒色の濃淡で判別可能である。西壁面のW2.3−W7.6において不整合でh?層を覆い、南壁面のS1〜S5でg層を不整合で覆う。

14C年代は西壁面の上部層で2090±60y.B.P.(BC350−300、BC220−AD45)が得られている。第1トレンチD層からは1950±40y.B.P. (BC40−AD130)が得られている。