4−6−9 重合(CDP Stack)

NMO補正、残差静補正終了後、各CDP内の反射波走時は、同一時間に並び、屈折波・表面波・ノイズ等は同一走時とならない。そこで、これらを足し合わせる(重合する)ことで、S/N比の良い反射記録が得られる。

ここでは、ゲート長1000ミリ秒の自動振幅調整(AGC)の後に重合処理を行った。また、

極近傍のトレースの悪影響を避けるため、オフセット距離15m以上のものについてのみ重合した。

ここでミュートとは、NMO補正により元の波形が歪むため、歪んだ部分を除去する処理である。線形ミュートはオフセット距離に比例した時間より前の部分を除去する。

ノイズの振幅に対するシグナルの振幅。一般的にノイズ振幅は重合数の平方根に比例し、シグナル振幅は重合数に比例するので、S/N比は重合数の平方根に比例して向上する。