2−3 トレンチ調査

トレンチ調査位置周辺について図2−3に、詳細調査位置及びトレンチ形状を図2−4に、トレンチ全景を図2−5に示した。調査位置は現在、畑として利用されている沖積低地で、人工改変されており地表に変位は認められない。そのため断層位置は確定できないが、調査位置北側の凝灰岩露頭中には断層は認められず、断層は同露頭南側を通ると推定されること、東側の尾根の傾斜変換部の位置から、断層推定位置は図2−4及び図2−5の破線部内となる。

トレンチ掘削は表面耕作土を剥ぎ取り仮置きした後、南半部を掘削した。深さ約4mまで掘り進んだが断層は確認できなかった。法面の崩壊が急速に進んできたことから速やかにスケッチ、写真撮影を行い埋め戻した。その後、北半部を南半部と同様深さ約4mまで掘削し,スケッチ、写真撮影、年代測定用試料のサンプリングを行った。