(1)南下浦断層

南下浦断層の東端は,高抜バス停下の海岸よりおよそ150m沖合まで確認されている(浅見:1998)。そこから西側では,県道215号の切土露頭,および南下浦中学校東側の山道の途中で逆断層の露頭が確認されている(垣見ほか:1971)。したがって,この区間は実線で示した。

南下浦中学校の敷地内は,人工改変により地形が消失しているため,点線で図示した。

南下浦中学校西側から菊名の間は,田保谷西側の谷の屈曲,および菊名の尾根の撓みといった断層変位地形が明瞭である。また,南下浦中学校給食センター裏と菊名横枕の谷沿いには断層露頭が,南下浦中学校西側の段丘面上には低断層崖が,確認されている(垣見ほか:1971,太田ほか:1992)ことから,実線で示してある。

上宮田地区簡易水道配水場北側には低断層崖があり,さらに西側の妙音寺北西の斜面には崖地形が確認できる。しかし,これら2地点の間では確実な断層地形が認められないので,破線で示してある。

三崎口駅付近は人工改変により地形が消失しているため,点線で示した。

国道134号線西側の三崎段丘面では埋没断層が確認されているが(伊藤ほか:1970),確実な断層地形は認められないことから,破線で示してある。