(2)引橋断層 金田地区

ボーリング孔は引橋断層を横断するように4本配置した。また,これらと近接する地点において,トレンチ掘削の可否を確認するためのボーリング調査も実施した。

調査の結果,上位から盛土,谷底堆積物,初声層が識別できた。谷底堆積物は基底砂礫層とその上位の砂混りシルト層や有機質粘土層から構成されており,初声層が形成する谷壁は,30〜42°傾斜している。ただし,これらの調査結果からは,引橋断層による変位を確認することはできなかった。