(2)調査実施数量

調査手法とその調査実施量は,以下のとおりである。

(1)地形地質調査

@文献調査:一式 

 収集・とりまとめ:45件

A地形判読:一式 

 地形図判読  三浦市1/3000国土基本図 1960年測量・1964年修正

          三浦市1/2500国土基本図 1990年測量・1995年修正

 空中写真判読  米軍撮影  約1/10000 1949年撮影

            神奈川県撮影  約1/10000(拡大) 1960年撮影

            国土地理院撮影  約1/10000 1975年撮影

B地形地質踏査:一式

 断層線を中心に,南北各50mの範囲で行った。

 延長3.7km(南下浦断層)+2.3km(引橋断層)

(2) 電気探査

電気探査は,二次元比抵抗探査と比抵抗トモグラフィを実施した。

@ 二次元比抵抗探査の諸元・数量

二次元比抵抗探査は,トレンチ候補地においてボーリング地点を決定のために,ボーリング調査に先立って実施した。

表1−1 二次元比抵抗探査の諸元・数量

A 比抵抗トモグラフィの諸元・数量

比抵抗トモグラフィは,南下浦断層と引橋断層のトレンチ候補地においてボーリング孔を用いて実施した。

表1−2 比抵抗トモグラフィの諸元・数量

(3) ボーリング調査の諸元・数量 

調査ボーリングは,トレンチ候補地において断層と直交する位置に孔間10mで掘削した。なお,南下浦断層菊名地区では,透水試験孔およびトレンチ内からの水平ボーリングも実施した。

表1−3 ボーリング調査の諸元・数量

(4) トレンチ調査の諸元・数量

トレンチ調査は,南下浦断層中央部の三浦市南下浦町菊名855番地で1箇所実施した。規模は,開口部で長さ25m,幅18m,深さ6.5m(最大7m強)である。

壁面観察の方法と内容は以下のとおりである。

・ スケッチ   縮尺1/20でスケッチを行い,縮尺1/50の平面図にまとめた。

・ 観察内容  断層の連続性,複数の断層の相互関係,断層による地層の変位と変形,地すべりブロックの産状,埋没断層崖,プリズムなど

・ 断層変位の解読 地層構成と堆積年代,活動史の解読,最新活動時期,単位変位量の推定など