2−3−1 ボーリング調査

秦野断層では断層本体を含めた構造を把握する目的で長さ5m及び20mのボーリングを、渋沢断層ではトレンチ掘削位置を決定する目的で、長さ10mのボーリングを3本行い、合計5本、55mのボーリング調査を行った。

ボーリング調査の数量を表2に示す。掘削外径φ66mm、コア採取径φ44mmでオールコア採取を行った。採取率は95%以上である。採集したコアはローム層、シルト層、砂層については縦に半割し、1m毎に区切ってコア箱に収納した後に写真撮影を行った。コアの観察および記載は層相、粒度、色調、固結度、堆積構造について行なった。葛葉台地点にて観察されたローム層については、岩石記載的特徴をもとに秦野盆地周辺に分布するテフラ層に対比した。これらの結果を1/10(巻末)及び1/100地質柱状図(図25図30)にまとめた。

また葛葉台地点においてはボーリング地点を含む断面測量を行った(図26)。

表1 ボーリング実施数量