(2)詳細調査候補地点の絞り込み結果及びその根拠

渋沢断層:金目川右岸の上大槻 (水無川と室川との合流点付近,小田急線南側) を精査し,トレンチ調査を行う.ここではかつて2,580±100 yBPという木片を含んだ礫層が渋沢断層によって切られ,それが上位の礫層に覆われている (長瀬ほか,1996) ことが知られている.したがってこの地点は最新の活動期を知るのに適した場所であり,さらにそれより前の活動期を求められる可能性をもっている.なお,上智大学付近で湿地堆積物があったという情報も,あるのでその付近を含めた精査を行ってからトレンチ地点を選定する.