(2)浅層反射法探査

(S−2:北金目地区)の結果;測線長506m (図2−3−16参照)

西側の標高−135m付近から撓曲しながら東側の標高−85mに続く反射面以深には、新第三紀層が分布し、西側では丹沢層群(Tz)が、東側では愛川層群(Ak)が分布するものと推定される。この上位に相模層群が分布し、その層厚は西側で厚く(約120m)、東側で薄い(約70m)。沖積層はボーリングによりその基底が確認されている。反射記録は西側では明瞭で対比が容易であるが、東側では不明瞭である。沖積層の層厚は全体に30m程度で、やや東側に厚い。

反射面のずれから4条の断層が推定され、東傾斜約50〜60゜で東上がりの逆断層構造を示す。新第三紀層と相模層群を大きく変形させていることから、これらの層準にはずれを伴った断層が発達していると考えられる。沖積層は厚さの変化があまり認められないことから、大きなずれをもった断層はないと思われる。