1−1−3 調査項目及び内容

調査は、断層の地域的な性格(構造、活動履歴等)の違いを考慮して、図1−1−2に示す地区別に調査項目(表1−1−1)を設定し、それを解明するために表1−1−2に示す内容・数量等を行った。

地形・地質調査は、文献調査の結果をもとに、広域的な地下地質構造や活断層の把握を行うための空中写真による地形判読・地質概査を実施した。その結果により、重点的な範囲についての詳細な地質精査を行った。また、地形改変が進んでいる地区においては、断層両側の地形面の変位量を把握するために、古い撮影時期の航空写真の図化による地形測量を行った。

伊勢原断層の深部地下地質構造把握のために、大深度反射法による物理探査を行った。

詳細調査地点の地下地質状況の把握を目的に、浅層反射法探査とボーリング調査を行い、最終的に地層の変位量・断層の最新活動時期等を把握するためのトレンチ調査を行った。なお、ボーリング調査の一環として、ロータリー式掘削工法に替わる作業性の良いミニロータリー・パーカッション式掘削工法(ジオプローブ調査)の一部を自社研究として行い、地下地質情報を得た。

表1−1−1 調査地点別の調査内容

表1−1−2 調査項目別の調査内容

図1−1−2 調査位置の案内図