3−5−2 ボーリング調査の位置

前述の既往ボーリング資料の検討結果及び後述する反射探査結果によると,文献により「鹿児島湾西縁断層」が示されている鹿児島市街地及び海岸部から沖合にかけてのいずれにおいても,規模の大きい断層が存在しないことが確認された。このことから,ボーリング調査は,後述する反射断面における上部の各層の対比を行うことを目的とし,永田川河口部で実施したベィケーブル方式及びシングルチャンネル方式の探査測線に近い鹿児島市谷山の小松原橋付近(鹿児島市小松原2丁目43,谷山緑地内)で,深度 269.67mのボーリングを1孔実施した(図3−19)。以下,本ボーリングを谷山ボーリングと呼ぶ。