(3)解釈

解析結果をボーリング調査に基づいて解釈すると以下の通りである(図3−5−3)。

(1)A測線

砂層(LV段丘堆積物)・・・25−150Ωm

腐植質砂層(LV段丘堆積物)・・・50−150Ωm

砂礫及びシルト層層(三豊層群)・・・5−75Ωm

花崗岩・・・25−150Ωm 

ボーリング調査結果によると、花崗岩は著しい変質を受けた岩盤、三豊層群は砂礫層 およびシルト層の互層である。断層近傍の花崗岩は変質を受け粘土化していることから低比抵抗になっていると思われる。断層から離れたところでは花崗岩は高比抵抗であるのは、あまり変質を受けていない新鮮岩盤である可能性がある。また、三豊層群は砂層 およびシルト層の互層であることから低比抵抗になっていると思われる。

断層位置は、電極番号25,60°南傾斜の比抵抗境界に推定した。図中の断層位置はボーリングによる断層位置と比べると約2m南側にずれている。

(2)B測線

砂層(LV段丘堆積物)・・・50−150Ωm

腐植質砂層(LV段丘堆積物)・・・50−150Ωm

礫層(三豊層群)・・・75−150Ωm

砂礫及びシルト層層(三豊層群)・・・25−75Ωm

花崗岩・・・25−75Ωm 

A測線のボーリング調査結果から、花崗岩は変質を受け粘土化していることから、三豊層群は砂層およびシルト層の互層であることから低比抵抗になっていると思われる。

断層位置は、B測線のボーリング調査,リニアメント位置から電極番号23,65°南傾斜に推定したが、比抵抗の違いは明瞭ではない。

図3−5−3 三木町氷上宮下地点比抵抗映像法電気探査解釈図