7−3−2 断層の記載

北側法面下部の西側に分布するC層が、東側に分布するB層が(N2.4〜2.2,D2.8〜2.6)にかけて西傾斜の断層で接し、見かけ上C層がB層に乗り上げている(図7−10)。断層はB層中に連続し、B層下部のシルト質砂層内では堆積構造の不連続によって断層面が確認され、(N2.0,D2.5)付近まで連続する。B層上部の礫混じりシルト質砂中になると断層面は不明瞭となり、連続は確認できなくなる。変形はA層にはおよんではいない。よって断層の活動は30,640±230y.B.P.以降、8,800±70y.B.P.以前に少なくとも1回の活動があったと考えられる。