2−3 北湯口測線

北湯口測線では花巻断層帯のうち花巻市北湯口の丘陵地を横断するに沿って東西方向に探査を行った。この地点では花巻断層帯は平行する3条の断層に分岐している。

探査断面では測定点No150 付近に西傾斜する低角な逆断層が地表付近で認められ,深くなるにしたがって低角度になり,深度 50m付近で層理面に吸収されるように見える。その前面の測定点No110 付近にも不明瞭ながら西傾斜する低角な不連続線が認められ,断層の可能性もある。しかし,既往調査のボーリング断面によると,その位置に断層を想定しなくてもよいと考える。

また,測定点No270 付近にバルジを構成する平野上がりの断層が想定できる。

<北湯口測線>

・最大受震距離     :150m

・標準重合数      :30重合

・震源           :油圧式インパクター(JMI−200)

・標準垂直重合数   :3回

・受震器         :速度型地震計(SENSOR SM−11 6個/グループ 30Hz)

・探鉱機         :BISON9060A

・サンプリング時間   :1.0sec

・サンプリング間隔   :0.5msec

・ローカット・フィルター :68Hz(18bB/oct.)

・ハイカット・フィルター :500Hz(72bB/oct.)

・収録チャンネル数   :60ch

・震源点間隔       :2.5m

・受震点間隔       :2.5m