7−2−3 ボーリングによる断層通過位置の推定

北湯口トレンチ内で確認された断層の地下への延長方向を把握するため、B−2孔・B−4孔を掘削・コアを採取し、堆積構造・変形構造等について詳細な観察・記載を行った。その結果、断層の存在を示す直接的な証拠は得られなかった。

しかしながらB−4孔中の深度17m付近の礫層が他のボーリング孔中のものに比較して著しく層厚が厚くなっていることが観察され、断層により同一層準が繰り返し孔内に現れ、見かけ上の層厚が厚くなっている可能性が考えられる。この場合、16.03〜18.25m間の地層が繰り返していると推定される。