(1)E層

青緑色の極細粒砂〜シルトからなる。点々と細礫が混じる。明瞭な層理は確認できないが、腐植質層が比較的連続するので構造が確認できる、上部に位置する腐植層の一部は木片含む。礫層を挟在し、礫径は最大7cm、平均0.5〜3cmである。礫種は猪去沢層起源のものが多いが、細礫にはホルンフェルスを含む。亜円〜亜角礫であまり水磨されていないものも含む。

E層は渡辺ほか(1993)のW層に対比されると考えられ、上部腐植層は33,700±600y.B.P.の14C年代を示す腐植層と同層準であると予想される。東側トレンチの上部腐植層から39,390±740y.B.P.、3S面の上部腐植層から37,960±1,590y.B.P.の年代測定結果を得ている。