6−4 炭素同位体年代測定

各トレンチにおいて地層の絶対年代を測定するために14C年代測定を行った。14C年代測定を行ったものを表6−1表6−2として示した。サンプル採取地点と測定結果は図7−4−1図7−4−2図7−4−3図7−4−4図7−4−5図7−4−6図7−4−7図8−4−1図8−4−2図9−4図10−4−1図10−4−2に示した。

使用した炭素の半減期は5,568年とし、14C年代測定値は14C/12C比から単純に現在(1950年AD)から何年前(BP)かを計算した値である。補正14C年代値は試料の炭素安定同位体(13C/12C)を測定して試料の炭素の同位体分別を知り、14C/12C測定値に補正値を加えた上で算出した年代である。δ13C測定値は14C/12C比を補正するための14C/12C比である。この安定同位体比は下式のように標準物質(PDB)の同位体比から千分偏差で表現する。

式6−4参照

ここで13C/12C[標準]=0.0112372である。

過去の宇宙線強度の変動による14C濃度の変動に対する補正とにより、暦年代を算出した。(Stuiver et al.;1993,Vogel et al.;1993,Talma and Vogel; 1993)。