2−2−3 斎藤享治(1978)

岩手県胆沢川流域における段丘形成.地理学評論、51、852−863.

<要約>

胆沢川流域の段丘面区分を行い、段丘面区分図を提示した。段丘面は高位から首坂段丘面、上野原段丘面、横道段丘面、堀切段丘面、福原段丘面、水沢高位段丘面、水沢低位段丘面に区分した。さらに胆沢川上流の山間部の段丘を、T面、U面、V面、下嵐江段丘に区分した。その上で段丘堆積物および現河床の礫径、礫種分析を行い岩屑の供給・運搬からみた段丘形成を論じた。

水沢高位段丘面の年代は阿子島(1968)が花泉段丘に対比して得られた35000〜21430y.B.Pとしている。