1−5−2 2次調査

ア 地表踏査(精査)

各断層にそって地表踏査(精査)を実施し、断層変位地形については簡易測量を行うとともに、3次調査の調査地点を選定する。

調査の成果は、2千5百分の1の詳細図としてまとめる。

イ ボーリング調査

断層位置の特定と、断層の地下での規模を把握するため、オールコア試錐を堀削し、年代推定に必要な試料を得る。

堀削深度は5〜10メートル程度、採取コア径は原則60ミリメートル以上とし、堀削工法は、地層の変化に応じてコア採取率を十分に満たせる有効な方法を用いる。

また、最寄りの基準点又は独立標高点からの水準測量により、各試錐孔の標高を求め、調査実施箇所とともに、ボーリング地点図に表す。

ウ 試料分析

採取したコア及び試料について、以下の処理・分析を行う。

○ コアの分割

採取したコアを縦方向に半割し、片側の表面を整形し、 0.5メートル又は 1メートル毎に区切ってコア箱に納め、写真撮影を行う。その後、残りのコアと合わせてコア箱に収納する。

○ 柱状図の作成

コアについて、縮尺20分の1の柱状図を作成し、層相、粒度、固結度、堆積構造等について岩相を記録する。

○ 分析用試料の採取

半割分のコアから、年代推定に必要な試料を採取する。採取した試料は、試料の種類毎に分類し、試錐番号、採取深度等を記載したポリ袋に封入する。

○ 分析用試料の採取

残りのコアは、委員会の指示に基づいて、処理・保管する。

○ 試料の分析・測定

得られた試料をもとに、年代推定のための分析・測定を行う。