(1)測線0

測線0では,始点から220mにかけての手取扇状地面付近の標高は58m程度でほぼ一定であるが,220mから終点側,県道金沢鶴来線から丘陵にかけての140m程度の区間では階段状に高度が上昇していき,丘陵との地形境界付近は標高68m程度となっている.扇状地面の等高線がほぼ同心円状に広がっていることを考えると,丘陵と扇状地面の地形境界付近だけが異常に高くなっているといえる(図3−7−11).

図3−7−11 手取扇状地の周辺の標高分布図