4−4 森本・富樫断層帯の分布と構造

森本断層にかかる梅田・神谷内・小坂地区や富樫断層にかかる四十万地区で行った反射法弾性波探査・極浅層部反射法弾性波探査の結果を見ると、いずれの測線でも断層は丘陵と平野の地形境界およびそれより50〜数百m程度平野側に複数伏在していることが推定された。これらの断層は、地表付近では枝分かれしているが、地下深部に向かうにつれて収れんしているように見える。いずれの断層も、大局的には丘陵側隆起の東傾斜35〜60゜の逆断層であると推定されるが、地表面付近では複雑に枝分かれし、一部は高角な断層や平野側隆起で西傾斜の副次的な逆断層を形成していると推定される。