4−2−4 森本・富樫断層帯の活動時期

森本断層は約2,000年前に活動したことは確実で、その後も少なくとも1回は液状化を起こすような大きな揺れがあったことが明らかとなった。一方、富樫断層については約30,000年前以降約9,000年前以前の地層が大きく乱れている箇所が確認され、近傍で大地震発生が推定されたが、それ以降に堆積した地層には森本断層の活動時期と共通した断層の活動を直接示す証拠は認められなかった。

今年度までに得られたデータでは、森本断層と富樫断層の連続性や活動の関連性を特定することは困難であるが、活動時期に関して見ると両者が同一時期に活動をした積極的証拠は見出されていない。