3−5−7 今後の課題

今回の調査を通じてさまざまな点が明らかになったが、未解明の部分も多い。今後の調査に活用できるよう、残された課題をとりまとめた。

・森本断層が2,000年程度前に1度は活動したことが明らかになったが、最終活動時期を決定付ける確証を得ることができなかった。

・今回のトレンチ調査で発見された断層は副次的な断層である可能性が高く、主断層の位置、1回あたりの変位量、活動周期については不明である。

・変位に累積性が確認できなかったことから、正確な活動間隔は不明である。

・1799年金沢地震と森本断層の活動との関係は未解明であることから、これらの検討を行っていく必要がある。

・野町断層・富樫断層については地形調査のみ実施しており、地下構造や活動性等については不明である。