2−4−4 航測図化

1)調査方法

市街化もしくは圃場整備等による大規模人工改変以前の地形状況を明らかにするため、1952年撮影の米軍写真(縮尺約1/10,000)を用いて航測図化を行い、縮尺1/2,500の地形図を作成した(付図5)。

図化は金沢市梅田地区を対象に、1350m×750mの範囲で行った。

2)図化結果

1952年当時と現在では、52年の方が標高5〜8mの等高線間隔がJR北陸線付近で若干密になっており、この区間の傾斜が現在より急であったことが読みとれる(図2−4−4−1)。傾斜部は圃場整備等によって田圃が拡大・平坦化され失われてしまったと考えられる。この結果は「三枚の田圃をならして一枚にした」という現地での聞き取り調査結果とも調和的である。