(6)トレンチ調査

・梅田地区のT−2トレンチ上部では地層の撓曲が見られたが、下部では傾斜した卯辰 山層の層理面を断層面とした落差約1mの断層が明瞭に確認された。この断層は西側 (海側)が上盤となっており、大局的な地質構造から期待される東側隆起のセンスと 一致しないことから、副次的な断層である可能性が大きい。断層による地層の変位は 少なくとも弥生時代後期前半(14C年代測定結果ではB.C.50年程度)の地層まで及んで いるが、変位はすべて同時期のもので累積性は観察されなかった。