6−2−4 柏尾谷断層

図6−8 柏尾谷断層の調査位置図

鰻ノ手北地点(神戸市北区上谷上および下谷上)において,S波反射法地震探査とボーリング・トレンチ調査を実施し,基盤岩は断層活動の影響を受けて脆弱化した破砕帯を有することが確認されたが,明瞭な断層は認められなかった。また,これらを覆う堆積層にも,断層による変位や変形を認めることができなかった。

第1トレンチから採取した試料の14C年代測定の結果,42,070±510 y.B.P.という年代が得られたことより,少なくとも柏尾谷断層の東端部は,約40,000年前以降活動していない可能性が大きいと考えられる。

図6−9 鰻ノ手北地点の第1トレンチ西側法面スケッチ図