4−1 第1トレンチ調査

本調査地点では,リニアメントは概ね谷方向に走っており,谷を挟んで北西側には花崗岩が露出しており,地形的には南に向かって急傾斜し,一部では急崖が形成されている。それに対して,谷の南東側には花崗岩質砂礫層が露出し,谷底に地質境界が存在することが明らかであった。また,本調査地点の西方延長部では図4−1−1に示すように,リニアメントの前(南)面に撓む構造が認められる。

これらより,断層は本地点を通過することがほぼ確実と判断され,第1トレンチ地点の掘削調査を実施した。