5−2 柏尾谷断層

鰻ノ手北地点において,基盤岩は断層活動の影響を受けて脆弱化した破砕帯を有することが確認されたが,明瞭な断層は認められなかった。また,これらを覆う堆積層にも,断層による変位や変形を認めることができなかった。

第1トレンチの南側に分布する腐植層より採取した試料の14C年代測定の結果,42,070±510 y.B.Pが得られたことより,少なくとも柏尾谷断層の東部は約40,000年前以降活動していない可能性があると考えられる。