2−2−1 塩尾寺断層

本断層は,断層の長さが比較的短いにもかかわらず,鉛直の変位成分が明らかであり,主に地形的特徴より断層評価が行われている。しかし,明確な断層露頭が確認されておらず,断層の形態などの基本的な性質が不明確である。

このことから,本断層に関しては,P波による反射法探査を実施して,断層形態を明確にするとともに,探査結果を踏まえて,測線上の断層近傍でボーリング調査を実施し,断層の基本的性質を把握した。

また,反射法探査においては,塩尾寺断層と併せて,その東側に想定されている小林リニアメントや兵庫県の平成7年度調査により武庫川で検出された推定活断層についてもその性状の検討を行った。