6 地表踏査(精査)

文献調査,空中写真判読及び地表踏査(概査)の結果によると,調査地域東部に分布する六甲(桜が丘を含む),清荒神,塩尾寺及び小林のいずれの断層も新しい時代における活動がほぼ確実であり,これらの断層のうち,とくに六甲断層は完新世の沖積段丘面にも変位を与えている可能性が高い。一方,調査地域中・西部では,いずれの断層についても,新しい時代における活動の有無は不明であるものの,淡河,柏尾谷及び古々山の3断層については,空中写真判読によるリニアメントのランクが高く,淡河断層については,右横ずれ地形が系統的に認められる。これらのことを踏まえて,六甲断層の船坂地区,生瀬地区及び淡河断層の淡河地区の3地区について,地質精査を実施した。

3地区の選定理由及び精査結果を表6−1にまとめて示す。また,各地区における精査結果図を図6−1図6−2図6−3に示す。

表6−1 精査結果一覧表

図6−1 地質精査結果図(船坂地区)

図6−2 地質精査結果図(生瀬地区)

図6−3 地質精査結果図(淡河地区)