5−6−5 古々山断層【巻末資料:1−6,1−7】

古々山断層は,北側に分布する有馬層群と南側に分布する神戸層群を境する断層であり,その位置は,明瞭な地形変換部とほぼ一致している。神戸市北区山田町上谷上及び下谷上などで有馬層群と神戸層群とが接する明瞭な断層露頭が確認される。

上谷上の露頭では,断層は有馬層群と神戸層群とを境し,断層面の走向・傾斜はN56°E,70°Sで,幅50〜60cmの断層粘土を伴う(巻末資料:1−7の写真F2‐1(図8−7−2))。

また,下谷上でも数カ所で有馬層群の断層破砕帯や,断層近傍における神戸層群の急傾斜部(30°〜60°S傾斜)が認められる。