4−1−4 三木断層延長部

三木市街地の広がる美嚢川の低地帯は,幅広い沖積低地となっているため,活断層による明瞭な変位地形は認められていない。

断層推定位置周辺のボーリング資料をみると,断層推定位置付近では,沖積粘土層が局所的に分布すること,断面の北側では神戸層群の分布深度が浅くなることなど,断層存在の可能性を示唆する状況が認められる(図3−1−15図3−1−16図3−1−17参照)。

さらに南東側延長部,三木市役所が位置する中位段丘面や明美丘陵の高位段丘下位面には,断続的ながら活断層の可能性があるリニアメントが三木市志染町付近まで追跡され,三木市三木山総合運動公園の北東では,大阪層群の砂礫層の撓曲構造が見られることなどから三木断層が三木市街地以東に延びている可能性がある。