5−1 山崎断層系の活動域 (1回の大地震で活動する範囲)

大原断層−土万断層−安富断層が一連に活動する可能性が高いことが指摘できたが,今回の地形・地質調査で活動的と判定された暮坂峠断層,あるいは東方延長部の琵琶甲断層や三木断層もこれらと同時に活動するのかどうかについては未解決である。

暮坂峠断層については, 今後トレンチ調査を実施し活動履歴を明らかにする方法が考えられる。

一方,琵琶甲断層や三木断層,あるいは明石海岸に沿って推定されている断層 (高砂断層) については,総合的な活断層調査 (地形・地質調査,反射法地震探査,ボーリング調査など) を実施することが望まれる。