(2)青木地区トレンチ調査結果

青木地区トレンチ調査では,図4−2−23に示すように 45000年前以前の地層から2000年前より新しい地層が出現した。形成時期や層相からA〜H層に分けられた地層中には,堆積物を切る明瞭な断層は出現しなかった。しかし,A層を除く各地層中には,地震時の液状化や地盤の変形にともなう小規模な断層や地層の乱れが随所で確認された。このことから,土万断層の直接の活動時期を読み取ることはできないが,今回のトレンチ調査によって確認された地層の乱れは,土万断層の活動により形成された可能性は十分考えられる。