(2)土万断層

大原断層の変位地形が不鮮明になる南光町中三河付近から,大原断層に平行するかっこうで,山崎町にまで延びる。ただし,左横ずれを示す尾根・谷筋の系統的な屈曲が見られるのは,山崎町青木付近までであり(写真4−1−3),東方の菅野川沿いの低地にはいると,右岸山麓にそって分布する段丘面をきる低断層崖とみられる変位地形が一部で読み取れる程度となり,活動的な場所は不鮮明となる。

左横ずれ変位を示すとみられる尾根・谷筋の屈曲量は,南光町下三河で 50〜150m,山崎町青木で70〜150mに達する。また,山崎町青木では,断層の南側が1mほど地溝状に落ち込んだ凹地がみられる。