3−2−2 調査方法

六甲山地南東部は、阪神間のなかでも近年における人工改変が著しく進行してきた地域のひとつである。そのため、露頭状況は悪く、現在において自然露頭が残されている部分はほとんどない状況である。したがって地形地質調査は、主として昭和22年前後に米軍によって撮影された1:10,000縮尺の空中写真を使用して詳細な地形判読を行い、その結果をもとに活断層に起因したリニアメントの抽出や段丘面区分を実施した。また、既存文献に示されている地質情報や、過去における未公表の露頭情報も併せて参考資料とした。なお、地形面は調査範囲内において表3−2−1に示すように6面を区分しているが、従来の呼称とのおおむねの対応を併せて示す。

表3−2−1 地形面の対応