(7)その他

浜古多糠集落南方の露頭(ku−28地点)では平成15年度調査において,軽石流堆積物の存在を確認していたが(図3−1−31),火山灰分析の結果,屈斜路火砕流堆積物W(Kpfl−W)に対比できることになった(図3−1−32図3−1−33).浜古多糠集落付近,(6)の忠類川中流地区およびボーリング調査での西古多糠地区で屈斜路火砕流堆積物Wが見出されたということは,最終間氷期の後半の海退期における同火砕流発生の際に,その流出が根室海峡方面に向けても広範囲に生じたことを物語っている.